タランドス、レギウス、オウゴンオニ各種、その他カワラタケ菌床で幼虫飼育をする種類に必要な用品をご紹介。
このグループの幼虫はオオヒラタケ菌床より、カワラタケ菌床が合います。
ブリードが簡単な種類ではありませんが、うまく行えば十分可能な種類です。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
産卵セット
準備するもの
@飼育ケース 昆虫飼育用ケースの中サイズ以上、コバエシャッター中以上
A産卵木 スーパーカワラ材または産卵用菌床(カワラタケ菌床を詰めたもの)。
Bマット コナラマット大地フェロールマットなど。コナラマット、大地で問題ありませんが、フェロールマットをお勧めします。
Cゼリー プロゼリーW−1。メスは産卵のために栄養が必要です。高タンパクのものを選びます。
セットの仕方:容器の下3cmくらいにマットを硬く敷き、その上にスーパーカワラを置きます。材をマットで覆い、ゼリーをセットしたらセットは完成です。マットの水分は手で強く握って水がしたたらない程度です。マットですべて覆わないでセットする方が多いようです。スーパーカワラ材は水分が含まれていますのでそのまま使用可能です。菌床に産卵させる場合は、KBカワラMOを大き目の容器に詰め菌が再生し白くなったら容器ごと材と同じようにセットします。KBカワラMO1400はそのまま菌床産卵に使用できます。
個体差により菌床と材で効果が出るものと出ないものがあります。基本的にスーパーカワラ材で問題ないと判断していますが、確率を上げるために菌床を併用している方もいるようです。
産卵まで:オスとメスを一緒に飼育し(ペアリングという)、1週間ほど経ったら組んでおいた産卵セットにメスだけ移します。ペアリング時、産卵時は高タンパクのゼリーを使用し、エサは切らさないようにしてください。1、2ヵ月後産卵木を取り出しマイナスドライバーなどを使って幼虫をつぶさないように割ります。取り出した幼虫は菌床に入れます。卵が出てきたら乾燥しないようにマットなどで覆い、孵化まで待ちます。孵化したら菌床に入れます。
産卵時期は温室を使用しない場合は5月〜9月くらいです。
詳しくはこちら→ 産卵セットの組み方
コバエシャッター
クワガタムシ、カブトムシ専用にコバエ防止、乾燥防止を目的に飼育者の立場から開発されたものです。飼育時の今までの問題点をすべて解決した商品です。クワガタ飼育には必需品です。詳しい説明はこちらです。
スーパーカワラ材
カワラタケの菌が周りを覆った殺菌済み産卵飼育材。菌が生きていますので通常の産卵木より効果が表れます。詳しい説明はこちらです。
コナラマット
コナラ産卵木を粉砕したマット。成虫飼育や産卵時の埋め込みなど幅広い用途に使用できます。詳しい説明はこちらです。
大地
コナラ・クヌギの産卵木を粉砕したマット。5L袋入り。性質はコナラマットを同じです。詳しい説明はこちらです。
フェロールマット
産卵促進用マット。主にマットにも産卵する種類に使用します。詳しい説明はこちらです。
プロゼリー
高タンパクゼリー。ペアリング時、産卵時、産卵後の体力回復に効果があります。硬めで液ダレなしで扱いやすくなっています。詳しい説明はこちらです。
W−1
無着色、無香料、保存料無添加の自然タイプ高タンパクゼリー。ペアリング時、産卵時、産卵後の体力回復に効果があります。硬めで液ダレなしで扱いやすくなっています。詳しい説明はこちらです。
飼育セット
成虫飼育、産卵セットに必要なものがセットになっています。タランドゥス、オウゴンオニクワガタのブリードの場合は産卵セットプレミアムを選びます。詳しい説明はこちらです。
幼虫飼育
準備するもの
@幼虫のエサ タランドス、レギウス、オウゴンオニ各種、カワラタケ菌床で飼育するのが一番です。KBカワラMOを使用します。
幼虫を菌床に入れます。菌床はブロックを自分でビンに詰め替えて使用してもいいですし、ビンに詰めてある既製のものを使用しても構いませんが、少し寝かせてから使用したほうが安全です。通常羽化まで2〜4本使用します。1本目は500cc前後から1000cc前後のビンで飼育するといいでしょう。
1本目をセット後数ヶ月もすると菌床に黒い部分が増えてきます。だいたい半分から7割程度黒くなったら交換です。期間を決めて2、3ヶ月で交換するやり方もあります。1本目でだいぶ大きくなっていますので、2本目はオスでしたら1000cc以上、メスでしたら1000cc以下の容器に入れ替えます。
2本目以降は幼虫の喰い加減でエサ交換するのが簡単です。半分から7割程度黒くなったら交換してください30gを超えるようなものは1500cc以上の容器をお勧めします。夏に幼虫を菌床に入れたものはオウゴンオニ、タランドスともに通常1年以下で羽化します。エサの様子を見て交換しますが場合によっては4本目が必要なこともあります。羽化の時期は交換時の幼虫の色で推測しますが、黄色くなっている幼虫でしたらその後交換なしで羽化させることができると判断します。
幼虫は成熟したら、前蛹→蛹→成虫になります。前蛹と蛹の時はデリケートですのであまり衝撃を与えない方がいいでしょう。また羽化後は柔らかいので2週間以上置いてから取り出すようにしましょう。
KBカワラMO  
カワラタケ菌床。ブナ中粒子。主ににタランドゥス、オウゴンオニクワガタなどオオヒラタケ菌床で飼育が難しい種類に使用します。カワラタケ菌は多少扱いづらい部分がありますが、菌床飼育が可能な種類のほとんどに使用することができます。